テレビ東京に元モーニング娘。のメンバー、紺野あさ美さんが入社した、というニュースはYahooのトップニュースになったくらいですからみなさんご存知だと思います。
先日、3ヶ月の研修期間を終えて放送デビューしました。そこでテレビに映ったときの紺野さんは正直、別人。そう思いました。ファンの私が。
あのか細い声で、ちょっと泣きそうな声の持ち主。歌っても声に張りはなく、当然喋っても少し声が小さい。卒業までの間に改善はされていましたが、どうしても生まれ持った声はそのままなのかな、とおもったほど、やっぱりすこし張りのない声でした。
彼女はモーニング娘。5期メンバーオーディションでつんくに「赤点合格」と言わしめた、モーニング娘。では大事にされているキャラでもある“劣等生キャラ”としての合格でした。それでも、彼女はこう言いました。
「努力をしているところを、みてほしい」
当時中学2年生、14歳からのこのまっすぐな言葉に胸を打たれた人も多かったはず。
その後もモーニング娘。としての数年間「劣等生、でもひたむきにがんばるキャラ」として、頑張っていきました。そして、それはアイドルとしてのキャラではなく、彼女そのものの性格でした。
そんな彼女が「自分の夢をかなえたい」といってある日、事務所を辞めます。事務所は引き止めます。そう、彼女は“劣等生”キャラでありましたが、そのひたむきさとかわいらしさで非常にファンが多かったからです。当然、彼女一人が辞めることでの損失は大きかったのです。ハロプロにスキャンダル続きで、ダメダメになってしまった時期に一度帰っては来ましたが、彼女は夢を最優先していきました。
多忙のため高校に通えていなかったことを取り戻すかのように、高校卒業認定試験を受け、合格。そして慶応大学に入学します。そして4年間通い、新卒として「夢」であったアナウンサーに見事合格し、今に至るのです。
「劣等生」「赤点」。そんな彼女は今、見違えるようになってテレビ東京のスタジオにいます。かつて張りのなかった声は、努力の結果でしょう、太くしっかりとした声になっています。
彼女のアナウンサーとしてのプロフィールの好きな言葉の欄にこんな言葉があります。
「後悔したくないから、頑張る」
「たとえ、99%無理で1%しか可能性がなくても、諦めたら0%になるから諦めない」
紺野さん自身がこの言葉通りに生きてきたからこその、この結果なんだろうな、と強く感じる言葉です。
彼女のあまりの輝かしすぎる、傍目からみるとトントン拍子で進む人生にひがんでか、いろいろ言う人がはやくも出てきています。一番多いのは「コネ入社」。確かにコネクションという意味ではあったかもしれませんが、そのコネクションのきっかけのオーディション合格は彼女自身がつかんだものです。何を言っているんだか。
そんなの有象無象全部まとめて、あざ笑うかのように跳ね返してアナウンサーとして成功してほしい。いろいろ言われているのを目にするほど、私はそうやって紺野さんを応援したくなるのです。
自分もがんばろう。
彼女を見るたびに思うのは私だけでしょうか。